北京飯店
 
知る人ぞ知る楽宮の下
 



通天閣

関空から天王寺まで
JRは 一時間の慎重な運転
たくさんの労働人口を抱える日本
静まりかえったラッシュな車内
迷惑なスーツケース
通天閣は 静かに高く
私は
タイの日常と 
日本の日常とを比べる傍観者
家の中のテレビが 外まで聞こえているタイ
家の前を掃除する老人が迎える 日本

タイは 日本の昭和40年代の公害と
昭和60年代のバブルが 一緒に来ている

ノスタルジーという言葉には 少し浅漬け

北京飯店界隈では
高齢化が進み
景気の悪そうな オンナがしゃがんでいる
毎日のように漁る日本人の姿も 無く
この界隈でも 経済構造の再編が進む
喧騒の台北旅社のロビー 
老齢のフアランが 話し相手を探す

ネットカフエが無くなり
コインランドリーが増えている

先の事を 考えないようにしている 人
自問自答している 人
将来を 焦っている 人
タイに長く居ることを 考えている 人
日本へ帰ることを 考えている 人
生活に疲れた 人
遊びに来ている 人
遊ぶ事に疲れた 人
何かに 疲れた 人
タイに振り回されている 人
さみしい 人
何かを求めている 人
もう どうでも良い 人

過去の自分は すべてが当てはまる

外国に居るという事は
日本へ帰れると言う 一つの逃げ道があるわけですが
もう一つ逃げ道が ほしいです



2005年5月19日(木)21:42 | トラックバック(0) | 予感! | 管理

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